ChatGPT・Claude・Gemini使い分け|毎日仕事で使う担当者の結論

AI活用

「ChatGPTとClaudeとGemini、結局どれを使えばいいの?」——比較記事を読んでも、スペックの表が並んでいるだけで、自分の仕事にどう当てはめればいいのかわからない。そう感じていませんか?

じつは、「どのAIが最強か」という問い自体が間違いです。3つのAIには明確な得意分野があり、業務ごとに割り当てるのが、毎日使っている人間の結論です。

なぜそう言えるかというと、私は中小企業の実務でこの3つを毎日使い分けている担当者だからです。スペック表からではなく、実際の業務で「これはこっちの方が速い・上手い」と試行錯誤した結果をお伝えします。

この記事では、仕事の場面別にどのAIを使うべきかの早見表と、その理由、そして「1つだけ課金するならどれか」の判断基準を紹介します。

読み終えて頂ければ、明日の業務から「この作業はこのAI」と迷わず選べるようになります。

先に結論:仕事の場面別・使い分け早見表

業務の場面おすすめ理由
メール・チャットの下書きChatGPT速くて無難。日常文のバランスが良い
長文資料・提案書・記事の執筆Claude長文の自然さと文章品質が頭ひとつ抜ける
会議メモ・長い資料の要約Claude大量テキストの読解と要約が得意
スプレッドシート・Gmail絡みの作業GeminiGoogle Workspaceとの連携が反則級
最新情報の調べ物GeminiGoogle検索との統合でリアルタイム性が高い
画像の生成・図解のたたき台ChatGPT画像生成と拡張機能の豊富さ
Excel関数・簡単なコードを書くClaudeコード品質の評価が高い
音声で壁打ち・ブレストChatGPT音声会話の完成度

※各ツールの最新モデル名・料金は変化が速いため、この記事では「どの場面でどれが強いか」に絞っています。料金は各公式サイトで最新を確認してください。

そもそも3つのAIは「キャラ」が違う

スペックではなく、毎日使っている実感としてのキャラクターを紹介します。

ChatGPT(OpenAI)は「何でも屋の優等生」。
どんな仕事も80点以上でこなし、画像生成・音声会話・拡張機能まで裾野が一番広い。迷ったらまずこれ、という安心感があります。

Claude(Anthropic)は「文章のプロ」。
長い文章を書かせたとき、要約させたときの自然さは3つの中で明確に頭が抜けています。長文の読み込みにも強く、「この30ページの資料を要約して」のような仕事に強い。

Gemini(Google)は「Google製品と暮らす人の相棒」。
単体の性能というより、Gmail・スプレッドシート・ドキュメントの中から直接呼び出せる連携が最大の武器です。Google Workspaceを使っている会社なら、これを使わない理由がありません。

実務での使い分け実例

私が実際の業務でどう割り当てているか、場面別に紹介します。

実例1:取引先へのメール下書き → ChatGPT

「先方に納期延長をお願いするメール。角が立たないように」のような日常の下書きはChatGPTに投げます。速いし、日本語のビジネスメールの「無難さ」のバランスが良い。生成された文を2〜3割手直しして送るのが日課です。

【実際のプロンプト例】
取引先への納期延長のお願いメールを書いて。
・相手:月1回やり取りがある発注元の担当者
・原因:こちらの確認遅れ(言い訳しない)
・伝えること:新しい納期は◯日、影響範囲、再発防止
・トーン:丁寧だが、へりくだりすぎない

ポイントは、文面を考えさせる前に状況・伝えること・トーンの3点を箇条書きで渡すことです。
これを省いて「納期延長のメール書いて」とだけ投げると、無難すぎて使えない文章が返ってきて、結局手直しに時間がかかります。逆にこの型さえ渡せば一発目からほぼ完成形が出てくるので、私は最初の指示に30秒かける代わりに、修正の往復をなくしています。出てきた文面は「もう少し短く」「2文目は不要」と具体的に直して2往復以内で確定、が自分ルールです。

実例2:提案書・長文資料の作成 → Claude

数ページにわたる提案書や報告書の構成づくりと下書きはClaude一択にしています。長くなっても文章が破綻せず、「それっぽいが中身がない文章」になりにくいのが理由です。この記事のような長文コンテンツの壁打ちにも使っています。

実例3:会議資料・議事録の要約 → Claude

長い議事録やPDF資料を放り込んで「決定事項と宿題だけ抜き出して」とやる仕事はClaudeが安定しています。読み落としが少なく、要約の粒度の指定にも素直に従ってくれます。

実例4:スプレッドシートの関数・データ整理 → Gemini

スプレッドシートの画面からそのままGeminiを呼び出して「この表を部署別に集計する関数を書いて」とやれるのは、コピペの往復が消えるという意味で革命的です。Gmailの長いスレッド要約も同様で、「AIを開きに行く」のではなく「作業場所にAIが来る」体験はGeminiだけ。

実例5:社内向けの図解・資料画像 → ChatGPT

「この業務フローを図にして」のようなたたき台の画像生成はChatGPTです。そのまま使える完成度ではないこともありますが、ゼロから作るより圧倒的に速い。

1つだけ課金するならどれ?判断基準は「一番時間を使っている業務」

全部に課金すると月1万円近くになるので、現実的には1〜2個に絞ることになります。判断基準はシンプルで、「あなたが毎日一番時間を使っている業務」で決めることです。

  • 文章を書く・読む仕事が中心(企画、報告書、資料作成)→ Claude
  • 業務が完全にGoogle Workspace上にある → Gemini
  • 業務が多岐にわたる・画像や音声も使いたい → ChatGPT

私のおすすめの構成は「メインを1つ課金+残り2つは無料版」です。無料版でも日常的な用途はかなりカバーできるので、まず全部無料で1〜2週間使い比べて、一番「戻ってくる回数が多かった」ものに課金するのが失敗しない順番です。

会社で使うときの注意点2つ

① 機密情報の扱いを先に決める。
無料版は入力内容がAIの学習に使われる設定になっている場合があります。各ツールともオプトアウト(学習に使わせない設定)や法人プランが用意されているので、顧客名や財務データを入れるなら設定を確認してから。「なんとなく不安だから全面禁止」は損ですが、「何も決めずに全員が使う」はもっと危険です。

② 出力の事実確認は人間の仕事。
特に数字・固有名詞・法律関連は、どのAIでも堂々と間違えることがあります。「下書きはAI、最終責任は人間」の原則だけは崩さないでください。

よくある質問

Q. 毎月のように新モデルが出て追いつけません
A. モデル名を追いかける必要はありません。「文章のClaude、連携のGemini、何でも屋のChatGPT」という得意分野の構図はここ数年安定しています。得意分野で選んでおけば、モデルが更新されるたびに恩恵を自動で受けられます。

Q. 無料版だけで仕事に使えますか?
A. 使えます。ただし無料版は利用回数や機能の制限があるので、毎日使う業務が決まってきたら、その業務に一番強い1つだけ課金するのがコスパ最良です。

Q. 体系的に学ぶにはどうすればいい?
A. まず無料版で毎日の業務に使い倒すのが最短です。独学とスクールの比較は別記事で詳しく書く予定です。

まとめ:「どれが最強か」ではなく「どの業務にどれか」

  • 3つのAIはキャラが違う:「何でも屋のChatGPT」、「文章のClaude」、「Google連携のGemini」
  • 使い分けの基本:メール=ChatGPT/長文・要約=Claude/スプレッドシート・Gmail=Gemini
  • 課金は「一番時間を使っている業務」に強い1つから
  • 機密情報の設定と事実確認のルールだけは先に決める

AIツールは「選ぶもの」ではなく「割り当てるもの」です。まずは今日の業務で一番時間がかかった作業を、上の早見表に当てはめるところから始めてみてください。

ちなみに、こうしたツールで経理業務を効率化した話はfreeeを実務で使い続けた本音レビューでも書いています。あわせてどうぞ。